「非常戒厳」の宣言を巡り、内乱を首謀した罪に問われている韓国の尹錫悦（ユン・ソンニョル）前大統領の刑事裁判が14日から始まりました。 尹被告は初公判で起訴内容を全面的に否認しました。 尹被告は2024年12月3日、非常戒厳を宣言し、国会などに軍を投入するなどして暴動を起こしたとして内乱を首謀した罪に問われています。 韓国の内乱罪では、首謀者は死刑か無期懲役などの刑罰が科されることになっています。 尹被告は初公判で、軍に一般人との衝突を避けるよう指示したとした上で「国民に向けて平和的なメッセージとしての戒厳だった」と主張し、起訴内容を全面的に否認しました。 尹被告は韓国の現職大統領として初めて逮捕・起訴されていて、4日には憲法裁判所の罷免決定を受けて失職しています。