米有力民主党知事の公邸に放火、男を逮捕

【AFP=時事】米ペンシルベニア州の警察は13日、民主党の重鎮で同州知事のジョシュ・シャピロ氏の公邸に対する襲撃事件を受け、放火と「テロ行為」の疑いで男を逮捕したと発表した。シャピロ氏は2028年米大統領選の有力候補と目されている。 警察によると、州都ハリスバーグにある州知事公邸で火災が発生した際、シャピロ氏と家族は、火災発生か所とは離れた場所にいた。火は無事に消し止められたが、建物の一部がかなりの損害に遭った。負傷者は報告されていない。 シャピロ氏は焦げた窓が見える公邸前で報道陣に対し、就寝していた午前2時ごろに警察官が「激しくドアを叩き」、家族全員が起こされ、建物から避難したと述べた。 また政治的暴力の終結を強く訴え、「こうした暴力は今や、われわれの社会であまりにも当たり前のように起きている。どちら側の暴力だとかは関係なく、許されるべきではないし、止めなければならない」と述べた。 ユダヤ系米国人のシャピロ氏はこの夜、家族や友人と共にユダヤ教の過越の祭りを祝ったところだった。 警察は放火を実行した疑いで、コディ・バルマー容疑者(38)を逮捕したと発表した。 動機はまだ明らかになっていないが、殺人未遂、テロ行為、加重放火、特定の人物に対する加重暴行などの罪で起訴される見通しだ。 バルマー容疑者はフェンスを越えて敷地に侵入し、「自家製の発火装置」を所持していたという。【翻訳編集】 AFPBB News

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