周囲が静まり返った深夜1時すぎ。群馬県伊勢崎市の住宅街にある一軒のアパートは、突如として物々しい雰囲気に包まれた――。 アパートの一室から勢いよく飛び出してきたのは、4人のインドネシア人男性。階段を降りた先で、一人の男性を取り囲むようにして集団リンチが始まる。そのなかの一人は、手に持った鉄パイプを男性めがけて何度も振り下ろす。 その間にも、アパートから次々とインドネシア人男性が出てきて、そこかしこでケンカが始まる。その数、少なくとも20人はいるだろうか。彼らのなかには包丁や鎌などの凶器を持つ者もいて、血飛沫が飛び散るたびに、周囲に悲鳴が響きわたる。 やがて異変に気づいた近隣住民が通報。駆け付けた救急隊員が、アパート付近で血まみれになっていたインドネシア人男性たちを救急搬送したが、そのうち一人が死亡した。