中国人捕虜キーウで記者会見 ネット募兵でロシア軍に参加

キーウ、ウクライナ、4月15日 (AP) ― ロシア軍側で戦闘に参加、ウクライナ軍の捕虜になった中国国籍の男性2人が4月14日、キーウで記者会見に臨んだ。 ウクライナ保安庁報道官によれば、2人は記者会見に出席することに同意したというが、AP通信は独自に裏付けを取れておらず、会見に出席する状況についても確認できていない。 男性は2人ともTikTokで募兵告知をみて、自発的にロシア軍に参加したと述べており、中国政府からは奨励も支援もさておらず、むしろ中国当局は紛争に参加することの危険性を警告したという。 2人のうち1人は、戦闘に直接参加するつもりはなかったが、前線に送られたと通訳を通して語った。 もう1人は、ロシア人募兵係りに騙され、"罠"にはめられたと述べた。 2人は、命令はジェスチャーや手信号で伝えられ、ロシア兵が常に付き添っており、逃げる機会はなかったと述べた。 2人とも今後の捕虜交換で解放され、家族の元に戻りたいと希望を語った。 ウクライナのゼレンスキー大統領は先週、中国人の逮捕を発表した際、ロシアのために戦っている中国人は他にも150人以上いると述べた。 これに対して北京は、いかなる軍事作戦にも参加しないよう常に自国民に求めていると答えた。 ロシアが2022年2月にウクライナへの全面侵攻を開始して以降、中国は外交でロシアを強力に支援してきているが、ロシアに兵力や武器、軍事的専門知識を提供したとは考えられていない。 (日本語翻訳・編集 アフロ)

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