交通事故を起こした後に搬送先の病院で看護師に軽傷を負わせたとして、傷害の疑いで静岡県警に逮捕された女優の広末涼子容疑者(44)が、看護師との示談に向けて調整が進められていることが15日、捜査関係者への取材で分かった。示談が成立すれば、早ければ16日中にも釈放される可能性がある。 広末容疑者は、7日夕方に静岡県内の高速道路で大型トレーラーに追突する交通事故を起こした。その後、搬送された島田市立総合医療センターで、看護師を複数回蹴ったり腕を引っかいたりして軽傷を負わせた疑いで8日未明、事故の事情聴取のため病院を訪れていた静岡県警掛川署員に現行犯逮捕された。9日に送検され、静岡地裁浜松支部が10日、19日までを期限として勾留を認めていた。10日には静岡県警が自動車運転処罰法違反(危険運転致傷)の疑いで、都内にある広末容疑者の自宅を家宅捜索した。 捜査関係者によると、当初は広末容疑者の精神状態が安定せず、取り調べも難航していたという。勾留が続くなか、徐々に落ち着きを取り戻したようで、現在は示談への協議を詰めているところとみられる。 この日、広末容疑者の釈放の可能性があるとして、勾留先の浜松西署には約50人の報道陣が集まったが、釈放されることはなかった。今後は起訴の可否が判断されることになるが、示談交渉の行方がカギになりそうだ。