北九州中3殺傷容疑の男鑑定留置 責任能力疑問で2度目、福岡地検

北九州市の中学3年男女殺傷事件で、福岡地検小倉支部は16日、殺人容疑などで逮捕された平原政徳容疑者(44)の2度目の鑑定留置を始めた。7月15日まで。起訴前の勾留中に、検察が再び鑑定留置を行うのは異例。14日に終了した医師による精神鑑定の結果、刑事責任能力が疑問視され、もう一度調べる必要があると判断した。 起訴した場合、公判では精神状態が争点になる可能性が高い。地検は「責任能力の有無・程度につき、判断に慎重を期すため」としている。 捜査関係者や弁護人によると、平原容疑者は2人を刺したことは否定していないが、殺意については認めていないとみられる。 事件は昨年12月14日夜、同市小倉南区のファストフード店で発生。一緒に勉強に訪れた男子生徒(15)と中島咲彩さん(15)が刃物で刺され、中島さんは死亡、男子生徒も重傷を負った。 県警が同19日に男子生徒に対する殺人未遂容疑で平原容疑者を逮捕。今年1月9日に中島さんに対する殺人容疑で再逮捕した後、地検が同16日に1度目の鑑定留置を始めた。

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