釈放された広末涼子、今後の焦点は「交通事故」の捜査へ 元刑事が解説 釈放時の“違和感”も指摘

看護師に対する傷害容疑で逮捕された女優の広末涼子(44)が静岡県警浜松西署から釈放されてから一夜明けた17日、元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏がデイリースポーツの取材に対し、釈放時に感じた「違和感」や、危険運転致傷の疑いもある交通事故に関する今後の動きを解説した。 小川氏は「家宅捜索で違法薬物は発見されず、検査も陰性だったということと、被害者との示談が15日の内に成立したのではないかという話も出ていますので、傷害事件としても軽微ではあるし、被害届の取り下げも含め示談になったということが考えられます」と釈放の背景を説明した。 その上で、小川氏は「釈放が早朝になったので迎えに来る車が用意できなかった可能性があるにしても、カーシェアリングのステッカーを貼ってある、事務所が所有している車ではないであろう黒のワンボックスカーで、運転手や助手席の者も、サングラスにヒゲ、両耳にピアスといった姿も含め、所属タレントが不祥事を起こして釈放されたときに出迎えに来る芸能事務所のスタイルではないと、私は個人的に違和感を持った。車がなければハイヤーを用意する等が普通ではないか」と私見を述べた。 さらに、同氏は「個人事務所で代表が広末涼子本人ということもあるが、そうした現場の光景からも危機管理能力や対応力が欠落しているのではないかという印象を持ちました」と指摘した。 一方で、同氏は警察側の対応についても言及。「今回の事件は“自称報道”から始まって、任意の採尿を拒否したとか、取調室での話など、本来は外に漏れない情報が内々から漏れていたが、最後の最後に来て、なぜ釈放になったのか、なぜ早朝なのか、被害者との示談は取れているのか…といった肝心なことが『捜査上の秘密なので教えられない』として話されなかったという静岡県警の広報にも違和感がありました」と付け加えた。 いずれにしても、傷害容疑事件は和解という形に落ち着きそうで、今後の焦点は「交通事故」に関する捜査になる。広末は7日、映画撮影で滞在していた奈良県から東京方面への帰路、自ら運転する乗用車で大型トレーラーに追突していた。 小川氏は「(10日の)家宅捜索の罪名は危険運転傷害罪だったが、その罪だけでなく、過失運転傷害罪の可能性もある。追突したトレーラーの運転手にケガはないということで物損事故としても処理しなくてはいけない。今後は在宅で任意によって危険運転傷害罪、もしくは自動車運転過失傷害罪で捜査が進められる。負傷者は同乗者ですから相手側との示談も取りやすいと思いますので、不起訴(起訴猶予)になる可能性が非常に強いと思います」と補足した。

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