神奈川県湯河原町で、高齢の女性が殺害され自宅が放火された事件からきょう(21日)で10年です。現場近くの駅の防犯カメラに写っていた不審な人物の服などが、被害者の女性のものである可能性があることが捜査関係者への取材でわかりました。 2015年4月21日、湯河原町の住宅で火事があり、焼け跡の寝室から住人の平井美江さん(66)が額に包丁が刺さった状態で見つかりました。 警察は殺人・放火事件として捜査を続けていますが、事件から10年となった今も、犯人逮捕には至っていません。 警察は、事件当日の朝に現場近くのJR湯河原駅で防犯カメラに写っていた不審な人物が事件に関わった可能性があるとみて捜査していますが、その後の捜査関係者への取材で、この不審な人物の身につけていた上下黒っぽい服と手提げ袋が、亡くなった平井さんのものである可能性があることがわかりました。 これまでの捜査で、この服や手提げ袋について「平井さんが身につけているところを見たことがある」などの証言が確認されているということです。 警察によりますと、去年寄せられた情報はわずか2件で、これまでに容疑者につながる有力な情報はないということです。 捜査本部が置かれている小田原警察署の松本光好署長は、「被害者、そしてご遺族の無念を晴らすためにも、事件解決に向けて今後も粘り強く捜査を行っていきたい」としています。 【情報提供】 小田原警察署捜査本部 0465-32-0110