女優・本上まなみが22日、大阪・朝日放送の情報番組「newsおかえり」に出演し、医療関係者の約7割が経験しているという「ペイシェントハラスメント(ペイハラ)」について言及した。 ペイハラとは、患者本人や患者の家族などから医療関係者に対して行われる「暴言、暴力、理不尽な要求」を指す言葉で、医師や看護師、事務職員らのうち、約7割が被害を受けたことがあるという。 女優・広末涼子は7日午後、静岡県内の高速道路を自ら運転する自動車で走行中、追突事故を起こした。軽傷を負い搬送された病院で、治療待ちの間に看護師を蹴るなどしたとして8日に現行犯逮捕されたが、16日早朝、釈放された。 病院でのペイハラの状況について、番組の取材に応じた医師は「日常茶飯事です。救急だと余計にそうかもしれない」と答えた。 ペイハラという言葉について、本上は「聞いたことありますけど、日常茶飯事というのはビックリしますね。患者さんの方にも余裕がなくて、他に当たるところがないから医療関係者の方に強く出てしまうってことなんですかね」と加害者側の感情を考察した。 2019年、厚労省は医療機関に対し「診療内容と関係のないクレーム等、迷惑行為を繰り返す」といった診療拒否できる具体例を示した。 起業家の石山アンジュ氏は「お店であれば防犯カメラを設置するケースが増えてると思うんですけど、診療の場って、そういうわけにもいかないと思いますし、本当に迷惑行為を繰り返しているのか、どうやって証明するのか非常に難しそう」と持論を述べた。 それに対し医師は、プライバシーの保護の観点から「防犯カメラは難しい点があって、(ペイハラの)根絶は難しい」と訴えた。