ミャンマー拠点の特殊詐欺 かけ子とみられる男2人を移送中の機内で逮捕 警察は2人の認否を明らかにせず

ミャンマー東部にある特殊詐欺の拠点にいたとみられ、3月にタイ当局に拘束されていた男2人が4月23日、日本に移送される航空機内で逮捕されました。 いずれも住居不詳、無職の石川翔紀容疑者(32)と谷地智成容疑者(22)は、2025年3月11日、ミャンマーと国境を接するタイで拘束され、4月23日、日本に移送する航空機内で逮捕されました。 警察によりますと、2人は2025年1月14日、タイとの国境近くにあるミャンマー東部の特殊詐欺の拠点で、三重県鈴鹿市の男性(46)に警察官をかたってうその電話をかけ、「マネーロンダリングに関与している疑いがあり逮捕状が出ている」「身の潔白を証明するために現金を振り込む必要がある」などと言い、現金990万円をだまし取った疑いが持たれています。 この拠点では、愛知県に住む男子高校生(16)が特殊詐欺に加担させられていたとみられていて、男子高校生は2025年2月にタイで保護され、その後、帰国しました。警察の聞き取りに対し、男子高校生が「警察官をかたる詐欺に加担させられ、ほかにも日本人が詐欺の電話をしていた」などと説明したことから、2人が関与した疑いがあることが分かったということです。 警察は、2人の認否を明らかにしていません。2人は2024年12月上旬にミャンマーに渡航し、その後、特殊詐欺の電話を繰り返しかけていたとみられています。警察は、特殊詐欺の拠点の実態などを詳しく調べる方針です。

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