去年11月、新聞の「お悔やみ欄」で通夜の日時を確認して不在となっていた佐賀県上峰町の住宅に侵入し、現金30万円を盗んだとして75歳の無職の男が逮捕・起訴されました。 男は、福岡県と佐賀県で通夜での不在を狙った空き巣10件を含む14件の事件に関与したとみられていて被害総額は約860万円相当に上るということです。 住居侵入と窃盗(空き巣)の疑いで逮捕・起訴されたのは福岡県久留米市東櫛原町に住む無職・笹野邦俊被告(75)です。 笹野被告は去年11月30日午前6時すぎから午後6時すぎまでの間に通夜のため住人が不在だった佐賀県上峰町の住宅に侵入し、現金30万円を盗んだ疑いが持たれています。 笹野被告は、新聞の「おくやみ欄」で通夜や葬儀の日時を確認し、住民の不在を狙って犯行に及んだとみられていて、同様の手口の事件が発生したことを受け警戒していた警察に現行犯逮捕されました。 警察は、2019年〜24年にかけて笹野被告が関与したとみられる通夜狙いの空き巣10件を含む計14件の事件(被害総額860万円相当)を確認しそのうち4件を送検しています。 警察の取り調べに対し、笹野被告は容疑を認めた上で「お金が必要で空き巣に入りました」「地図で調べて人目に付きにくい一軒家を狙った」などと話していたということです。