米兵事件続発 知事再発防止求めるも「推移見守る」 抗議には慎重

沖縄県内の成人女性に性的暴行をするなどした疑いでアメリカ海兵隊員の兵士2人が書類送検されたことについて、玉城知事は「大変遺憾だ」と述べ再発防止策の徹底などをアメリカ軍などに申し入れました。 一方、事件への抗議については慎重な姿勢です。 7日付で書類送検されたのはアメリカ海兵隊の20代の男性兵士2人です。 このうち1人は3月、アメリカ軍基地内のトイレで県内の成人女性に性的暴行をし、さらに助けに入った別の女性にもけがをさせた疑いが持たれています。 また、別の海兵隊員は1月知人女性に性的暴行をしたとされ那覇地検は24日付で不起訴処分としました。 県警から情報提供を受けた県は8日付けで、アメリカ海兵隊と外務省沖縄事務所に再発防止を申し入れました。 玉城知事は今後の推移を見守ると抗議について慎重な姿勢です。 玉城知事: 送致したという報告を受けてますけれども、送致したから起訴されるということではないということと、すでにもうこのことについては徹底して隊員教育と綱紀粛正をしてほしいということはもうすでに申し上げてます。ですから、そういうことについては、今後の推移は見ておかなければいけないと思います。 アメリカ軍関係者の事件を巡っては県の求めに応じて県警が逮捕や書類送致の段階で県に情報提供する体制が整備されました。 18日には沖縄市で県警とアメリカ軍による合同パトロールが行われ玉城知事は事件を把握したうえで参加していました。 玉城知事: これは何度も何度も申し入れて、協力をしながら、防犯意識を高めていかなければいけないということの確認をして、あのような防犯パトロールを行ったわけですからですから。そのことについてはやはり米側もしっかりと認識を改めるべきだと思います。 ところでアメリカのジョージ・グラス駐日大使は「事件を深刻に受け止め捜査には全面的に協力する」との声明を出しましたが明確な謝罪はありません。

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