阿部寛「俺ではない炎上」に主演、SNSで殺人犯に仕立て上げられた主人公を演じる 特報&ティザービジュアル披露

阿部寛が、「六人の嘘つきな大学生」などで知られる作家・浅倉秋成氏の小説を実写映画化する「俺ではない炎上」に主演することがわかった。公開日は9月26日に決定し、特報(https://youtu.be/wzvE59tabiU)とティザービジュアルが披露された。 浅倉氏による原作は、SNSで根拠の乏しい情報が“真実”となり、大きな事件へと発展する現代の冤罪の恐怖を描いた意欲作。阿部が演じるのは、ある日突然、SNS上で「殺人事件の犯人」として個人情報を晒された大手ハウスメーカー営業部長・山縣泰介。身に覚えがないのに、世間から追いかけ回される“炎上状態“となり、逃亡をはかる。「AWAKE」の山田篤宏監督がメガホンをとり、「ラーゲリより愛を込めて」「ディア・ファミリー」の林民夫が脚本を手掛けた。 阿部はオファーを受けたとき、「この物語には現代社会の問題が色濃く反映されている」と感じたと話す。そして、「SNSでの無責任な拡散、根拠のない炎上、そして家族との絆の再構築――これらが一つのドラマとして融合していて、非常にチャレンジングでやりがいのある作品になると感じました」と、意気込みを語った。 原作者の浅倉氏は、「今作を映画にしていただけると聞いたとき、きっと主演の方は主人公と同様、とんでもなく苦しい思いをされるに違いないと予感しました。阿部寛さん、申し訳ありません。本当に本当に、完成が楽しみで仕方がありません」と期待を寄せる。 特報の冒頭では、「この男が犯人です」というテロップとともに、山縣(阿部)の笑顔の切り抜き写真が映し出される。女子大生殺人事件があったとニュースが報じるなか、SNSでは犯人の特定がスタート。「ある日突然、SNS上で犯人に仕立てあげられた男」というナレーションとともに、事件の犯人を憶測だけで語るSNS投稿が連続する。 憶測は次第に加速し、山縣のものと思われるアカウントに犯行現場の写真がアップされていた事や、過去の投稿などから「犯人は大帝ハウス営業部長の山縣泰介に決定!」と犯人説がいつのまにか真実かのように独り歩きを始め、ネットでは「山縣泰介」が大炎上。私人逮捕に名乗りを上げる配信者や、自身が正義と疑わない人々に追いかけられる山縣は「私は無実です!」と必死に訴えるも、その声は誰にも届かない。映像のラストでは、「なんなんだよ……なんなんだよ!」と憤懣やるかたない山縣の声がエレベーターの中にこだまし、先の展開が気になる仕上がりとなっている。 ティザービジュアルには、「炎上まとめ速報」というSNSアカウントの投稿画面がデザインされ、帽子、ランニングウェア姿で驚いた表情をした山縣の写真が使われている。 「俺ではない炎上」は9月26日全国公開。阿部と製作陣のコメント全文は以下の通り。 【主演:阿部寛】 オファーをいただいたとき、まず「この物語には現代社会の問題が色濃く反映されている」と感じました。SNSでの無責任な拡散、根拠のない炎上、そして家族との絆の再構築ーーこれらが一つのドラマとして融合していて、非常にチャレンジングでやりがいのある作品になると感じました。逃げながら人間性を取り戻していく男の姿は、シリアスであればあるほど滑稽でもあり、演じるうえで細やかな感情の起伏が求められた。人間としての弱さ、強さ、そのどちらも丁寧に表現したいと思いました。この作品を通して、家族や人とのつながりの大切さを改めて感じてもらえたら嬉しいです。 【監督:山田篤宏】 本格的なサスペンス・ミステリーでありながら、どこかユーモアのある原作の世界観の中で、国民的スターである阿部さんの魅力をどうやって丸裸にしようかと考えて撮影に臨みました。SNSという現代的なテーマを扱っていますが、決して敷居の高くない、誰にでも楽しんで頂けるエンターテイメントに仕上がりつつあると思います。ご期待ください! 【原作者:浅倉秋成】 現代で起こりうる最悪の悲劇って何だろう。考えた結果、私が辿りついたのは、無実の罪を着せられたことによる大炎上でした。まったく心当たりがない。なのに、巧妙に犯罪者に仕立て上げられている。助けを求めても、弁明をしても、誰も手を差し伸べてくれない。どころか、状況はひたすらに悪くなっていくばかり。 肉体的にも精神的にも限界まで追い詰められていく主人公を書こうと奮闘したものですから、今作を映画にしていただけると聞いたとき、きっと主演の方は主人公と同様、とんでもなく苦しい思いをされるに違いないと予感しました。 阿部寛さん、申し訳ありません。本当に本当に、完成が楽しみで仕方がありません。 【筒井竜平プロデューサー】 ある日突然【殺人犯】として世間に個人情報が晒されてしまった主人公、山縣泰介。 身に覚えは全くないが、逃げる他なく――。 浅倉秋成さんの書かれた小説「俺ではない炎上」は、現実と地続きで圧倒的にリアルな掴みで始まります。瞬く間に犯人と断定され、身近な人だけでなく、赤の他人からも好き放題に言われる、いわゆる炎上状態に。「俺は悪くない」「誰が俺をハメたんだ?」仕事も家庭も真面目に一生懸命やってきたはずの主人公が「もうどうなってもいい…」というところまで追い込まれていく様は、サスペンスを超えて、もはや滑稽にも見えてきます。しかし、我々はそれを笑っている場合なのでしょうか? 明日は我が身!? ノンストップ炎上エンターテイメント開幕! 今回、主人公、山縣泰介を阿部寛さんが演じて下さいました。 映画化企画立ち上げ当初からの念願が叶った次第です! 映画館でご覧いただける日を楽しみにしております。

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