遺体発見の手がかりは安達優季容疑者の“位置情報” 専門家「いつも通り行動し、隠蔽工作か」 【京都小学生行方不明】

安達結希さん(11)の遺体が遺棄された事件。 遺体発見の手掛かりは、スマホや車の位置情報であったことが新たに分かりました。 そして安達容疑者は犯行後、どのような行動をとったのでしょうか。 京都・南丹市で17日朝に警察が押収したのは、息子の遺体を山林に遺棄した疑いで逮捕された安達優季容疑者の自宅にあった黒い車です。 そして17日、遺体発見の糸口になったのが、安達容疑者の車の位置情報やスマートフォンの解析だったことが新たに判明。 さらに、逮捕前に安達容疑者が「衝動的に首を絞めた」という趣旨の供述をしていたことが分かりました。 3月23日に行方が分からなくなった安達結希さん(11)。 その行方を捜索していた警察が、手がかりの1つとして利用したのが、父親である安達容疑者のスマートフォンやドライブレコーダーなどの位置情報でした。 それぞれから得た位置情報や履歴などを解析し、捜索範囲を絞り込んだ結果、4月13日に市内の山林で結希さんの遺体を発見したのです。 こうした警察の手法について、フジテレビの上法玄解説委員は「人の命を救わなければいけない差し迫った状況がないと警察は(位置情報に)リーチできない。今回は11歳の男の子がいなくなっていて、できるだけ早く捜し出して救出しなきゃいけない状況であったことは間違いない。(位置情報で)容疑者の居場所・立ち回り先を調べた可能性はある。ピンポイントで(遺棄した)場所を割り出せたのは、位置情報を調べたからじゃないか」と説明します。 捜査関係者によりますと、安達容疑者が捜査線上に浮上したきっかけについて、「小学校側が結希さんの自宅に連絡した際、安達容疑者だけはなぜか結希さんが学校に来ていなかったことを知っていたという印象を受けたことなどがあった」としています。 そうした状況から、安達容疑者の位置情報を手掛かりに捜索は進められたとみられます。 通勤時に黒い車を使用していたという安達容疑者。 安達容疑者の自宅と勤め先を結ぶ道路沿いにある防犯カメラの映像を見ると、結希さんが行方不明になる5日前の3月18日に、安達容疑者が乗ったとみられる黒い車が映っていました。 この防犯カメラを設置した店舗の関係者は「毎日朝7時45分〜50分の間。だいたい決まった時間に来ていた。(Q.決まった時間なのは仕事で?)仕事ですかね、通勤途中だと思う。(Q.事件当日は来た?)先月23日は来ていない」と話しました。 この防犯カメラが設置されているルート付近からは、結希さんの通学かばんと、結希さんのものとみられる子供用の靴が見つかっています。 特に通学かばんは、3月29日に学校から約3km離れた山林で発見されました。 南丹市内ではその数日前に雨が降っていたにもかかわらず、発見されたかばんがきれいだったことが疑問視されていました。 結希さんの行方が分からなくなってから、警察からマークされることになったとみられる安達容疑者が、隙を突いてかばんを置いたのでしょうか。 明星大学心理学部の藤井靖教授は、安達容疑者の通勤ルート付近で通学かばんが発見されたことについて、「『日常を演じ続ける』ということでいうと、普段行かないようなところに行くのは不自然にうつるから、いつも通り出勤や移動。そのついでに、経路の途中で例えば投げ捨てるとか、脇道にそれて隠すとか、隠蔽(いんぺい)工作を選択せざるを得なかったのでは」と推測します。 また、土地勘があるエリアのほうが偽装工作がしやすいと考えるといいます。 明星大学心理学部・藤井靖教授: まったく見知らぬ土地に行くことは、道に迷ったり、想定外の防犯カメラや、全然知らない人に会ってしまうかもしれない、見られてしまうかもしれないと不安になる。一方で、毎日使っているところであれば、例えばどこに死角があるかとか、どの時間帯ならば人通りが少ないか自動的に把握しているので、市内や通勤経路という自分がなじみがある、土地勘のある場所に捨てたとか、証拠隠滅するという行動になったのでは。 また、これまでの取材で安達容疑者が結希さんの遺体を複数箇所に移したことも分かっています。 しかし、警察が疑いの目を向け、多くの人が結希さんが行方不明になったことに注目する中、いつ遺体を移動させたのでしょうか。 法科学研究センターの雨宮正欣所長は、遺体の運搬の時期について「亡くなってから48時間くらいたつと、ご遺体の状態がどんどん悪くなる。損壊しやすくなることから、ご遺体の運搬は時間がたつほど難しくなる」と指摘します。 また、自宅の家宅捜索で、警察は衣服など約30点を押収したとしています。 雨宮所長は、衣服から分かることについて「ご遺体ならびにご遺体の周りから微物を採取したときに繊維片が含まれる。その繊維片をご家族の方の着衣、着てるものと比較することで、もしかしたらその人がそこにいったのではないかと(いう情報がわかる)」と説明します。 これにより、警察は安達容疑者以外の人物が犯行に関わった可能性があるのかなどについても調べるとみられます。 安達容疑者は、警察の調べに対し結希さんの殺害について「衝動的に首を絞めて殺してしまった」と供述をしているといいます。 小学校から中学校時代の安達容疑者を知る人は、衝動的な行動を目にしていました。 安達容疑者の小・中時代を知る人: おばあちゃんに育てられたから、そのことを言われたのかわからないけれど、自分に腹立ったというか、どこにぶつけることもなく、机か椅子をガタンって、誰に向けてではなくドーンとしたのは、今思えば印象に残っている。だから、誰かを傷つけるとか誰かに向かってではなく、自分の気持ちを抑えられなくて机か椅子にあたったというのは2回くらいあった。 結希さんの遺体が発見された現場では17日、献花台が設置されました。 献花台の上には花だけでなく、お菓子やジュースなどたくさんのものが台いっぱいに供えられていました。 小学校の子供を持つ保護者は、身近な場所で起きた事件に対し「(Q.子どもの様子は)『怖い』というのは家でも言っていて…とにかく心配。心の面で心配というのはある」と複雑な心境を明かしました。 また、安達容疑者の逮捕前の行動については「(Q.ビラ配りをしていたが?)想像がつかない。どういう心境で疑われないようにしていたのか、同じ人間とは正直思えない」と憤りをあらわにしました。

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