県が発注した道路補修工事を巡り、現金200万円をやり取りしたとして56歳の県職員の男と、青森県五所川原市にある建設会社の社長など3人が逮捕されました。 逮捕されたのは県秋田地域振興局建設部の保全・環境課に所属していた齊藤一人容疑者56歳と青森県五所川原市にある建設会社大成産業の社長、長谷川武哉容疑者81歳、それに潟上市にある大成産業の秋田木材加工センターのセンター長だった御所野富雄容疑者77歳の3人です。 警察の調べによりますと、齊藤容疑者は2022年度の県発注の道路補修工事を巡り転落防止柵をこれまでの鋼材加工品から大成産業が取り扱う木材加工品に変更し、受注できるようにしました。 そのほか別の道路・河川の転落防止柵の維持管理業務の下請けとして大成産業をあっせん。その見返りなどとしておととし5月10日、秋田市内で長谷川容疑者と御所野容疑者から現金200万円を受け取った疑いがもたれています。 大成産業は齊藤容疑者から便宜を受けて、県関係の道路補修工事や道路・河川維持管理業務などで少なくとも3900万円ほどを売り上げました。警察は3人の認否を明らかにしていません。3人が知り合ったいきさつや関係性などを詳しく調べています。 県建設部 小野潔 部長「県民の皆様からまたしても疑念をもたれることとなり心よりお詫び申し上げます」 県によりますと逮捕された県職員の齊藤容疑者は今年度体調不良を理由に欠勤中です。県発注の工事を巡っては去年も元職員が業務をあっせんした見返りに現金を受け取っていたとして逮捕され、その後有罪判決を受けています。