カンボジア拠点詐欺 容疑で新たに3人逮捕 リクルーター役か 茨城県警など合同捜査本部

カンボジアを拠点に日本人12人が関与したとされるニセ電話詐欺事件で、茨城、宮城、富山、奈良、滋賀5県警の合同捜査本部は30日、詐欺の疑いで、宮城県仙台市、自営業、男(23)=所在国外移送目的誘拐罪で公判中=ら3人を逮捕した。同捜査本部は3人が「かけ子」の男らを勧誘して犯行グループに引き込んだ「リクルーター役」とみている。同捜査本部は3人の認否を明らかにしていない。 ほかに逮捕されたのは宮城県石巻市、漁師、少年(16)と、東京都練馬区、建設作業員、元少年の男(20)。 3人の逮捕容疑は他の人物と共謀して昨年7月23日から同31日までの間、徳島県徳島市、無職、女性(88)にNTT職員や警察官、検察官をかたり「携帯電話が悪用されている」「資金調査する必要がある」などとうその電話をかけ、計3回にわたり徳島県内の金融機関で現金を振り込ませ、計400万円をだまし取った疑い。 合同捜査本部は、自営業の男らが「かけ子」となった男らに対し、「外国での仕事がある」「金が稼げる」との主旨の話を伝え、犯行グループに引き込んだとみている。「かけ子」の男らの供述やカンボジアでの押収品から3人の関与が浮上した。

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