福岡県直方市発注の施設修繕工事をめぐる贈収賄事件で、逮捕された市の職員の男は贈賄側にSNSを通じて具体的な商品を要求していたことがわかりました。 直方市建築管理課の職員、森健悟容疑者(43)は、2020年から去年にかけ市発注の施設修繕工事を巡り、市内の工事会社を選定するなど便宜を図った見返りに、役員らから電動工具など10数点25万円相当を受け取った疑いで4月30日に逮捕されました。 捜査関係者によりますと森容疑者はDIYが趣味で、贈賄側にSNSで「こういう電動工具が欲しい」などと希望商品を伝えていたということです。 森容疑者は市でただ1人の機械設備を専門とする技術職員で、警察は修繕工事などのうち50万円未満の随意契約については業者を指名できる状態にあったとみています。 警察は役員らとの間で10件以上の贈収賄を確認していて、事件の全容解明を進めています。