阿部寛が演じる型破りなキャスターが、番組に携わるスタッフたちと共にに葬られた真実を追求し、悪を裁いていく社会派エンターテインメントドラマ「キャスター」(毎週日曜夜9:00-9:54、TBS系)。5月4日(日)に第4話が放送予定で、今ならTVerで第1話&第3話が無料配信中。まだ放送に追いつけるこのタイミングで、「キャスター」を振り返ってみよう。 ■第1話あらすじ 民放テレビ局・JBNの夜の報道番組「ニュースゲート」の新キャスターに、進藤壮一(阿部)が就任する。「ニュースゲート」は40年の歴史を誇る看板番組だが、近年は視聴率が低迷。そんな番組のテコ入れとして、JBNの国定義雄会長(高橋英樹)が進藤を公共放送から引き抜いたのだった。 就任初日、進藤は「この番組を正すために来た」と番組スタッフたちに言い放つ。慣例を破るスタイルを次々と宣言し、番組の総合演出に抜てきされたばかりの崎久保華(永野芽郁)は、進藤とベテランスタッフの間で板挟み状態に。 リニューアル初回の目玉は、内閣官房長官・羽生剛(北大路欣也)の生出演。ところが、秘書から急きょキャンセルの連絡が入る。慌てるスタッフたちをよそに、進藤は新人AD・本橋悠介(道枝駿佑)を連れてある場所に向かい、羽生本人にキャンセルの理由と贈収賄疑惑との関連を問い詰める。 贈収賄疑惑は進藤が密かに追っていたスクープネタだ。さらに、その場で予想外の出来事が発生し、「ニュースゲート」はメインキャスター不在のまま生放送に突入することに。 初回は、視聴者から「ハラハラドキドキだった」「何が真実なのか分からなくて見入った」「心揺さぶられた」「うそと真実が交錯していて面白い」などといった感想が上がり、X(旧Twitter)の国内トレンド1位を獲得した。 ■第2話あらすじ 六本木のスポーツバーに警察の捜索が入り、店の従業員や客が賭博容疑で逮捕される。その場にいた日本バレーボール界のエース・名和(鈴木貴之)と、「ニュースゲート」のサブキャスター・小池(月城かなと)も任意同行されたとわかり、JBNの局内は大騒ぎに。 さらに、騒動を知ったイーストリーム社が、国際バレーボール選手権のメインスポンサーを降りると言い出す。国際バレーを主催するJBNは、スポンサーの撤退で大赤字となることを避けるべく、進藤にイーストリーム社の社長・仁科(宮川一朗太)と会ってほしいと依頼。仁科と対面した進藤は、名和選手の潔白を明らかにすると言い切る。 そんな中、釈放された小池は進藤の助言に基づき番組内で直接釈明。しかし、進藤が予定外の質問をぶつけたことで、彼女の口から誰も想像していなかった話が飛び出す。そして、スポーツ賭博問題は思わぬ方向へと展開していく。 第2話では、仁科が賭博に絡んでいたことを続報として進藤が伝えた日、羽生が死去。翌日、それを報道する新聞を破った進藤がその先に目にしたのは父の遺影だった。そしてJBN会長の国定は羽生を思いながら「あなたが先に逝くなんてね。ありがたいねぇ。秘密を墓場まで持って行ってくれた」と、ほくそ笑んだ。 第1話で羽生が倒れたとき、「こんなところで死なせない。この手で殺すまでは絶対に死なせないからな」とつぶやきながら救命措置をしていた進藤。そこにある問題に国定も絡んでいるということなのか。さらには、ラストでJBNのビルを見上げる進藤を見つけた崎久保の脳裏によぎったのは、幼いときに母が葬儀で進藤を責めている場面だ。 謎が多く残った不穏な第2話にSNSでは、「ラスボスは会長?」「崎久保の過去も気になる」「崎久保と進藤にも因縁?」「まだまだ闇が潜んでいそう」「登場人物全員闇が深そう」などと視聴者がざわついていた。 ■第3話あらすじ 帝都大学の研究員・篠宮楓(のん)が、新たな万能細胞である“iL細胞”を発表。ノーベル賞を受賞した組織学研究所・高坂教授(利重剛)のivs細胞を上回る画期的発見で、再生医療に一大革命を起こすと世界の注目を浴びていた。 そんな大発見をしたにも関わらず、当の篠宮はなぜか取材拒否の姿勢を続け、SNSでは不正疑惑がささやかれ始める。そんな中、彼女の研究をサポートしている栗林(井之脇海)が本橋の大学時代の先輩だった縁で、「ニュースゲート」が篠宮の独占インタビューを行えることに。 インタビュー当日、華と本橋は進藤が余計なことを言い出さないかとハラハラしながらインタビューを見守る。取材は無事に終了したものの、進藤は別の人物にも独自取材を行っていた。そして、「ニュースゲート」で2人のインタビューが放送されると、iL細胞をめぐる疑惑は世間を巻き込む大騒動に発展していく。 進藤はまたしても鋭く真実を暴いた。第3話では、小野寺への内部告発を決意した篠宮に、進藤が「初めてあなたに研究室でインタビューしたとき、その目は輝いていた。iL細胞の可能性を少しも疑っていなかった。それはなぜ?」と問い掛けていたが、そんな篠宮を演じるのんの眼差しに、SNSでも「目がほんとにキラキラしていた」「やっぱり目で訴える演技すごいな」「目だけのお芝居って本当に難しいことだと思う」「いい目してる」「のんちゃんの目力は唯一無二」などと反響が上がった。