三重県警鳥羽署は2日、同県志摩市大王町船越、無職向井良喜容疑者(63)を現住建造物等放火の疑いで逮捕し、発表した。容疑を認めているという。 署によると、逮捕容疑は4月30日午後8時40分ごろ、志摩市内の60代の男性宅に火をつけ、全焼させたというもの。向井容疑者は、市内の商業施設で男性宅に住む40代女性をナイフで脅すなどしたとして、12日に暴力行為等処罰法違反容疑などで逮捕され、22日に伊勢簡裁から罰金20万円の略式命令を受けて釈放されていた。 その後、女性に好意を示す手紙を送るなどしたため、放火事件があった30日には、ストーカー規制法に基づく禁止命令を受けていた。「警察からストーカー扱いをされ、会えないなら家に火をつけようと思った」などと供述しているという。(安田琢典)