川崎・死体遺棄事件、神奈川県警が検証チーム立ち上げ 対応状況を確認へ

川崎市川崎区の住宅で昨年12月から行方不明となっていたアルバイト女性(20)=同区=の遺体が発見された事件で、神奈川県警は9日、元交際相手の男(27)=死体遺棄容疑で逮捕=によるストーカー被害を訴えていた女性への一連の対応が適切だったかどうかを確認する検証チームを設置した。事態を重く受け止めている県警は「捜査状況を踏まえつつ、速やかにとりまとめたい」としている。 県警によると、女性や家族は昨年6月から男によるストーカー行為や暴力行為に関して繰り返し通報や相談をしていた。県警は男に複数回にわたり口頭注意するなど対応を重ねていたが、女性が法的措置を望まなかったこともあり、ストーカー規制法に基づく警告や禁止命令は出していなかった。 女性は同12月20日から行方が分からなくなり、県警は失踪が発覚した同22日に捜索を開始。男への任意の事情聴取や男の自宅内の確認などを行った。今年3月に行った7回目の聴取で男がストーカー行為を認めたため、県警は同4月30日に同法違反容疑で男の自宅を家宅捜索。翌5月1日、押収したバッグから女性の遺体が発見された。

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