レターパック転売で3億円か カード詐取容疑で4人逮捕 福岡

株式投資名目でクレジットカードやスマートフォンをだまし取ったとして、福岡県警は9日、福岡市南区多賀2、無職、高阪泉容疑者(53)ら男性4人を詐欺容疑で逮捕したと発表した。県警によると、被害者は県内を中心に100人以上に上る見通し。4人は詐取したカードを利用して郵便局でレターパックを購入し、買い取り業者に転売するなどして計3億円を得ていたといい、県警は新たなマネーロンダリング(資金洗浄)の手口とみて捜査を進める。 4人の逮捕容疑は共謀して2月16~26日、福岡市博多区の駐車場などで福岡県内の男性会社員2人に対し、株式投資に利用するなどとうそを言い、クレジットカード計3枚やスマートフォン計2台などをだまし取ったとしている。県警は4人の認否を明らかにしていない。 県警によると、高阪容疑者らは会社員らのスマホを転売した他、カードのショッピング枠を現金化するため、レターパックを大量購入して買い取り業者に転売したとみられる。その際、特殊な購入方法を繰り返していたといい、①カードの枚数や限度額を買い取り業者側に事前連絡②業者が購入可能なレターパックの枚数を計算し、福岡市内の郵便局に依頼③高阪容疑者らが郵便局で購入――という流れだった。 県警は郵便局と買い取り業者2店が重要な役割を果たしたとみて、9日までに関係先として詐欺容疑でそれぞれ家宅捜索した。レターパックは購入時に身分確認の必要がないことから大量購入しても足が付きづらく、転売する際も買い取り価格が安定しているため、容疑者側が目をつけた可能性があるとみて全容解明を進める。【志村一也】

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