「お金は渡さない」詐欺を見破られる→男がタクシーで逃走→すれ違った覆面パトカーが追跡、逮捕 山梨

山梨県内にすむ80代女性に孫を装って電話をかけ、現金をだまし取ろうとした詐欺未遂事件で、現金受け取り役の34歳の男が逮捕されました。 詐欺未遂事件があったのは4月10日午前10時頃。 山梨県市川三郷町に住む80代の女性に孫を装った男から電話があり、「現金が至急必要」などとと言われました。 話を信じた女性は銀行へ向かい現金を下ろそうとしましたが、そこで行員が詐欺だと気づき女性を説得。女性は金を下ろさずに午後0時すぎに自宅へ戻りました。 すると自宅の前には孫の知人になりすました男が立っていました。しかし女性が「お金は渡さない」と伝えると男は帰っていったということです。 ここで女性は110番通報しました。 通報を受けた警察が覆面パトカーで警戒していると、若い男1人を乗せたタクシーとすれ違います。 土地柄、昼間に若い男が1人でタクシーに乗っていることを不審に思った警察は、そのままそのタクシーを追いかけました。 タクシーはJR身延線の東花輪駅でとまり、降りてきた男に職務質問を行うと、男はしどろもどろになり質問に答えられなかったため、警察は男を任意同行し、その後詐欺未遂の疑いで4月10日に逮捕しました。 詐欺未遂の疑いで逮捕されたのは住所不定 無職の川上翼容疑者(34)です。 その後の捜査で、共犯者らが4月9日に甲州市に住む90代の女性に「息子さんが詐欺罪で訴えられる」「400万円を届けないと刑務所に行くことになる」などと電話でうそを言い、川上容疑者が女性の自宅を訪れ、現金400万円をだまし取った疑いで5月12日に再逮捕されました。 調べに対し川上容疑者は「間違いありません」と容疑を認めているということです。警察は川上容疑者は現金受け取り役とみて、動機や事件の経緯を調べています。

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