他人のクレカ情報でたばこ購入容疑 オフライン決済悪用、5人逮捕 同様の被害99億円・警視庁

他人のクレジットカード情報で加熱式たばこを購入したとして、警視庁犯罪収益対策課は15日までに、電子計算機使用詐欺の疑いで、東京都新宿区のコンビニ店長の男(50)とベトナム人の女(26)ら計5人を逮捕した。 認否は明らかにしていない。 この店舗では2024年5~11月、同様の手口で計約1億円の被害が確認されたといい、同課が実態解明を急ぐ。 逮捕容疑は24年11月8~10日、新宿区のコンビニで、スマートフォンの非接触決済サービス「Apple Pay iD(アイディ)」で、167回にわたり加熱式たばこ計約2800箱(164万円相当)を購入した疑い。 同課によると、男らはフィッシングで盗み取ったとみられる148人分のカード情報を、複数のスマホに登録したサービスにひも付けていた。 スマホの電波が遮断されていると、不正利用されても被害を止めることができないオフライン決済を悪用。上限額1万円以内で購入を繰り返しており、国外で転売する目的だったとみられる。 カード発行元のイオンフィナンシャルサービス(イオンFS)から相談があり、不正が発覚した。 イオンFSは今年3月、オフライン決済などを悪用した不正取引が昨春から急増し、被害総額は99億円に上ると発表した。カード利用者数万人が被害に遭ったが、新たな防止策を講じて以降、被害はほぼ確認されていないという。

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