特殊詐欺の「受け子」「出し子」役になってキャッシュカードと現金を盗んだとして、兵庫県警特殊詐欺特別捜査隊と東灘署は１５日、詐欺と窃盗などの疑いで、和歌山県の無職の男（３０）を逮捕した。署の調べに「黙秘します」と話しているという。 逮捕容疑は１月６日午後３時半ごろ、銀行員を装って神戸市東灘区の女性（８２）宅を訪れ、キャッシュカード１枚をだまし取り、入手したカードを使って管理する口座に計１００万円を送金した後、銀行のＡＴＭで現金５０万円を引き出した疑い。 同署によると、男は同日、何者かと共謀し、東灘区役所職員や銀行員をかたり、女性宅に「高額医療費の返金がある」「キャッシュカードと通帳を新しくする必要がある」などとうその電話をかけていたという。男が自宅を訪れた後、女性が関係機関に確認し、被害に気付いた。防犯カメラの映像を解析するなどし、男が浮上した。