きょう未明、埼玉県熊谷市の貴金属買い取り店で起きた強盗傷害事件。被害に遭った店長が犯人と鉢合わせた際の様子を生々しく語りました。 記者 「きょう未明、熊谷市内にある貴金属買い取り店で事件が発生しました」 時刻は午前2時すぎ。店の前に車が停車すると、男が2人降りてきて、なにやら作業を始めます。 一方、こちらは店内の映像。突然、光が差し込むと、ガラスが割られ、男が押し入ってきました。 ショーケースの中をじっくり物色すると、バールのようなものでショーケースをたたき割り、中の商品を袋にかき入れていきます。 物音に気付き、2階の自宅から降りてきた店長が男と鉢合わせ。男は慌てて店の外へ逃げ出しました。 貴金属買い取り店の店長 「バール持ってるやつがちょっと向かってきたんで、バールで叩かれたら困るんで、棒で応戦したわけですね」 店長は防犯用の棒を振りかざし、男らを追い返しましたが、その際、バールのようなもので殴られるなどし、全治2週間のけがをしたということです。 貴金属買い取り店の店長 「（Q.初めは曲がってなかった）真っ直ぐです。ちょっとそれもなんで曲がったかっていうのは記憶に一切（ない）」 店長の妻も、この恐怖の瞬間を目の当たりにしたといいます。 店長の妻 「私は普段から防犯用に置いている殺虫スプレーを運転席の人（犯人）にめがけてずっと吹きかけていた」 その後、男2人は車を捨て、走って逃走。 貴金属買い取り店の店長 「みんな真面目に一生懸命普通に生活してるわけじゃないですか。やっぱり自分たちが気をつけても来ちゃうんですから、もう避けようがないですね」 警察はきょう午後、住居不定・無職の若山啓治容疑者（69）を強盗傷害の疑いで逮捕。ただ、もう1人（50代くらい）は現在も逃走していて、警察が行方を追っています。