去年12月、横須賀市内の飲食店で、女性が日本刀で刺され死亡した事件で、逮捕された元交際相手の男の裁判員裁判が横浜地裁で始まり男は殺意を否認しました。 起訴状などによりますと佐藤央雄被告は、去年12月、横須賀市内の飲食店で、元交際相手の早川知恵子さんの胸を日本刀で突き刺し殺害したとして殺人の罪などに問われています。 23日の初公判で佐藤被告は「概ねその通りだが死んでしまえとは思っていなかった」などと殺意を否認しました。 検察側は事件発生前から被害者は別れ話をしていて、犯行当日、友人2人と共に話し合いの場を設けたがその途中で佐藤被告は店外に出て自動車から日本刀を取りに行き、その後突き刺したなどと当時の状況を説明したうえで刀を用いるという犯行態様の危険性を指摘弁護側は「刀は計画的に持ってきたものではなくたまたま自動車にあったもの」としたうえで被告人自らが119番通報をしていて「死なせたくなかったことを表している」などと殺意を否認した上で傷害致死罪の成立を主張しました。 判決は来月8日に言い渡される予定です。