勤務する病院のパソコンをリサイクルショップに売却して横領したとして、警視庁板橋署は業務上横領の疑いで、医療法人財団朔望会「常盤台外科病院」(東京都板橋区)の元事務長で団体職員、奥田宗宏容疑者(63)=埼玉県白岡市=を逮捕した。動機について「借金などがあり、自由に使える金が欲しくてやってしまった」などと話し、容疑を認めている。 逮捕容疑は令和5年1月から2月にかけて、事務長として保管していた同病院のパソコン4台を東京都墨田区内のリサイクルショップに計19万円で売却し、横領したとしている。 板橋署によると、容疑者は事務長の権限を悪用してパソコンを発注した上で転売を繰り返していたとみられ、同病院では4年1月~5年5月ごろ、パソコン約200台(約2千万円相当)が転売されていた可能性がある。病院側は被害状況を調査した上で、警視庁に告訴状を提出。同庁が5年12月に受理し、捜査していた。