千葉・船橋の立てこもり、男性の身柄確保 監禁容疑で現行犯逮捕

千葉県船橋市内のアパートで20日朝に発生した立てこもり事件で、県警は同日午後1時25分ごろ、刃物のようなものを所持して立てこもっていた住人の30代男性の身柄を確保し、監禁容疑で現行犯逮捕した。 県警によると、20日午前6時40分ごろ、同市夏見台6のアパートで、男性の兄から「包丁を持って立てこもっている」と110番があった。室内には母親(59)と妹(27)が監禁されていたとみられる。 男性は「警察が立ち去らないと殺すぞ」などと話したといい、警察官が電話で説得を続けていた。 消防によると、警察から「灯油を部屋にまく立てこもり事件が発生」との一報を受けて消防車4台と救急車2台を派遣し、現場近くで待機させていた。 現場は東武野田線の馬込沢駅から南に約1・1キロの地点。約210メートル離れた特別養護老人ホームの女性職員は「退勤する職員には気をつけて帰るように伝えた。状況は全然分からないが(事件が近くで起きていることを知って)ただびっくりしている」と話した。 近くには船橋市運動公園があり、管轄する市生涯スポーツ課によると、事件現場のそばの広場では幼稚園の遠足が予定されていたが、連絡して取りやめてもらった。陸上競技場と野球場も営業をやめ、体育館については通常通り営業している。【林帆南、中村聡也、高橋晃一、石塚孝志】

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