千葉県船橋市のアパートの一室で男が刃物を持って立てこもっていた事件で、警察は32歳の男を監禁の疑いで現行犯逮捕しました。 警察によりますと、20日午前6時半すぎから千葉県船橋市のアパートの一室で包丁のような刃物を持って立てこもっていた、この部屋に住む和田敢士容疑者(32)は、午後1時半ごろ監禁の疑いで現行犯逮捕されました。 また人質となっていた、同居する59歳の母親と27歳の妹も無事に保護され、けがはないということです。 和田容疑者は「警察が立ち去らないと殺すぞ」などと話していたほか、部屋に灯油をまいているという情報もありましたが、警察が部屋に突入し、和田容疑者の身柄を確保。和田容疑者は、「降参します」などと言って、逮捕に応じたということです。 ◇◇◇◇◇ (取材・報告=中山正敏リポーター) 規制が解除されて、男が立てこもっていたアパートに近づけるようになりました。目の前にある黒い建物が、当該のアパートになります。見えている部分は、アパートの2階部分ということになります。立てこもっていた1階部分には、スロープのような所から左右に階段があり、道路から階段を降りて1階に行く、そういった形になっています。 現場は、農地の中に住宅が点在する大変のどかな場所で、裏手側も公園になっているような場所、地元の方が散歩したりするような場所になっています。 男は、母親と妹を人質に1階部分に立てこもっていたわけですが、男は「警察が立ち去らないと殺すぞ」などと話していたこともあり、現場周辺は、かなり広い範囲で立ち入りが規制されていました。そして、部屋の中に灯油がまかれているという情報もあり、多くの消防車両が周辺に待機するという状況が長く続いていました。 警察は、男とは電話で話ができていて、慎重に説得を続けている状況が長く続いていたわけですが、午後1時16分に機動隊の捜査員が、建物の右手方向に階段があるんですが、その1階部分に8人ほどが入っていく姿が見受けられました。それから10分ほどして、周辺がかなり慌ただしい状況になっていたんですが、突入してからわずかな時間で、男の身柄が確保されていたということです。 逮捕された和田容疑者は、警察に対して「降参します」などと言って、逮捕に応じたということです。