ベトナム人窃盗団、指示役に逮捕状 1都9県で1600万円被害か 警視庁など

1都9県で相次ぐベトナム人窃盗団による万引き事件で、警視庁などの合同捜査本部は20日までに、窃盗容疑で、指示役とされるベトナム国籍の男(31)と女(29)の逮捕状を取った。 首都ハノイにいるとみられ、捜査本部は国際刑事警察機構(ICPO)を通じて国際手配する方針。 捜査本部によると、2人は計約150件の窃盗への関与が疑われ、被害総額は計約1600万円に上るという。 2人はSNSで募集した実行役にドラッグストアで化粧品などを万引きするよう指示。千葉県松戸市や埼玉県坂戸市などの拠点を経由して、ハノイの関係先に送らせていた。 また、合同捜査本部は19日、松戸市の拠点で昨年9月、盗品と知りながら化粧品など33点(計18万7000円相当)を受け取ったとして、組織犯罪処罰法違反(犯罪収益収受)容疑で、ベトナム国籍の無職ブイ・ビエット・フン容疑者(30)と妻を逮捕した。ブイ容疑者は容疑を否認し、「たくさんの荷物を受け取ったので覚えていない」という趣旨の説明をしているという。 一連の事件を巡っては、合同捜査本部が昨年11月、拠点4カ所を一斉に捜索。これまでに実行役や盗品管理役など計12人を逮捕している。

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