息子をかたり、高齢女性から現金110万円をだましとったとして、警視庁と宮城県警の合同捜査本部は、詐欺の疑いで、住居不定、職業不詳の石島魁人容疑者(25)ら男3人を逮捕した。警視庁は認否を明らかにしていない。 ほかに逮捕されたのは、青木勇太(28)、山本裕也(31)の両容疑者=いずれも住居不定、職業不詳。 逮捕容疑は4月上旬、何者かと共謀の上、静岡県在住の80代女性に息子をかたって電話をかけ、「会社の金をなくしてしまった」などと噓を伝え、現金110万円をだまし取ったとしている。 警視庁捜査2課によると、3人はかけ子グループの一員とみられ、1週間で東京や、千葉、愛知、大阪など7都府県、少なくとも14カ所の民泊を移動しながら、犯行に及んでいたとみられる。 宮城県警が昨年2月、東京都内の民泊ホテルを拠点にしていた特殊詐欺のかけ子を摘発した過程で警視庁と情報を共有。今回の逮捕に至ったという。全国で相当規模の余罪があるとみて、捜査を進める。