ミャンマー拠点詐欺、16歳少年逮捕 聴取応じず所在不明に 愛知県警

ミャンマーを拠点とした特殊詐欺事件を巡り、愛知県警は24日までに、隣国のタイ当局に保護され帰国した少年(16)について、かけ子として関与したとして詐欺容疑で逮捕した。 組織犯罪特別捜査課によると、少年は名古屋市瑞穂区の高校生。19日に予定していた任意での取り調べに応じず、所在が分からなくなった。県警が行方を追っていたところ、23日に埼玉県内で発見。逃亡の恐れがあるとして強制捜査に切り替えた。 逮捕容疑は1月14日、いずれも無職の石川翔紀(32)、谷地智成(22)両容疑者=別の詐欺容疑で再逮捕=らと共謀し、愛知県警の警察官を装い、米オレゴン州に出張中だった三重県在住の男性の携帯電話に「口座が犯罪に利用されている」などと電話し、現金990万円を振り込ませて詐取した疑い。 同課によると、少年は昨年12月上旬、テレグラムを介して男から「プログラミングの技術を伸ばせる仕事がある」と誘われ、タイ経由でミャンマーに入国。拠点でアジア系指示役の下、石川容疑者ら8人前後の日本人と共にかけ子として詐欺に加担していたが、今年2月中旬に保護され、帰国していた。

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