現職市議、山本卓矢容疑者逮捕で市議会に波紋広がる 大分市の入札妨害事件

大分市発注の業務委託をめぐり予定価格を漏らして業者に落札させた入札妨害事件。現職市議の逮捕を受け議会には波紋が広がっています。 (大分市議会活性化推進会議・板倉永紀会長)「本日は山本議員が欠席となりますのでご報告いたします」 26日大分市議会で開かれた議会活性化推進会議。本来であれば出席するはずだった委員を務める自民党会派所属の市議会議員山本卓矢容疑者(45)の姿はありませんでした。 この事件では大分市が去年5月に実施した指名競争入札をめぐり、職員から予定価格を聞き出し近い金額で業者に落札させた公契約関係競売入札妨害の疑いで山本容疑者ら3人が5月23日逮捕されました。 26日の会議終了後、田島寛信市議会議長は「信頼回復に向け規律を正していきたい」と陳謝しました。 (田島寛信議長)「多大なる迷惑と心配をおかけしたことを深くお詫びを申し上げたい。そこまでの情報が得られるものなのか理解ができないのが現状」 一方、自民党に続く第2会派のネットワークみらいは、本人による辞職申し出の有無を確認後、対応を検討したいとしています。 (大分市議会ネットワークみらい・日小田良二団長)「本人の意思がどうなのかわかり次第、政治倫理条例に合わせてどう検討していくかやらないといけない」 また、逮捕翌日の24日足立市長に市の職員の関与について見解を尋ねましたが、市長は「捜査の行方を見守るしかない」と述べるに留まりした。 (足立信也市長)「捜査が行われているのは知っていた。市職員の関与の仕方をいま問われても捜査の行方を見守るしかない。市民の皆様にはご心配をおかけしていると感じている」 警察は市の職員の関与も含めて、事件の経緯や動機などについて調べを進めています。

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