イングランドプレミアリーグ(EPL)リバプールの優勝を祝う群衆に向かってワゴン車を運転して突進した犯人が薬物に酔っていたと警察が明らかにした。 27日(現地時間)、テレグラフによると、リバプールを州都とするマージーサイド州の警察はこの日の記者会見で、容疑者(53)が殺人未遂、危険運転、薬物服用運転の疑いで逮捕され、現在拘禁状態で調査を受けていると明らかにした。 警察は、この男性が当時車両通行が禁止されたウォーターストリートの通りに救急車に沿って進入した後、人波に向かって車を運転したとみられると説明した。 さらに、現在まで確認されたけが人は計65人だと明らかにした。このうち50人は病院に搬送され、11人は依然として病院で治療を受けている。ただ、彼ら全員が安定した状態だと警察は伝えた。 警察は事件発生前、該当車両の移動経路を把握するため、都市全域の防犯カメラの映像を確認している。 カナダを訪問中のチャールズ3世英国国王はXを通じて「多くの人に喜びの祭りでなければならない時間が惨憺たる状況で終わったというのは本当に胸が痛むこと」とし「被害者全員に深いお見舞いの意を伝える」と明らかにした。 ウィリアム皇太子夫妻もSNSに「昨日、リバプールで発生したことに対して深い悲しみを感じる」とし、「けがされた方々と現場の救助隊員に心を送りたい」と書いた。 最近、通算20回目のEPL優勝を確定したリバプール選手団は5月の最後の月曜日である26日「スプリング・バンクホリデー」を迎え、天井のないバスに乗って市内中心街を行進した。この姿を見るために約16キロ区間の道路両側に数十万人が集まった。 主要パレードが終わった直後の午後6時ごろ、ウォーターストリートで容疑者の車が市民の間に突進し、数十人がけがした。容疑者は現場ですぐに警察に逮捕された。