電動キックボードの利用者の交通違反で検挙された事例が、2023年は年間で2万5156件にのぼったと9月に警察庁がまとめを公表した。そのうち人身事故は219件だった。レンタル電動キックボード市場では2022年に月間の利用者が40万人で世界最大だったフランスのパリでは、死亡事故が相次いだことなどをきっかけに、市民投票により2023年8月末でサービス終了・廃止となった。同じ道をたどることになるのか、日本は独自の道を切り開けるのか。ライターの宮添優氏が、電動キックボードそのものが社会問題と受け取られはじめている原因である、一部の無法なユーザーたちによる混乱をレポートする。