【AFP=時事】フランスで、暗号資産(仮想通貨)起業家を狙った誘拐計画が相次いでいる。警察関係者が27日に語ったところによると、暗号資産取引所プラットフォーム「ペイミウム」の共同創設者で最高経営責任者(CEO)のピエール・ノワザ氏の家族に対する誘拐未遂事件などに関連して、20人以上が拘束された。 警察関係者は、西部ナント近郊で新たに起きた誘拐未遂事件は、26日に実行前に阻止されたと明かした。詳細は示さなかった。 当局は26日と27日に、ナントでの誘拐未遂事件に加え、今月中旬に起きたノワザ氏の妊娠中の娘と幼い孫の誘拐未遂事件に関連して計24人を逮捕した。 ノワザ氏はBFMテレビとのインタビューで、「英雄的な」義理の息子と消火器を持った隣人が、パリの中心部で白昼堂々と行われた誘拐の企てを阻止したと称賛した。 こうした誘拐事件は、急成長するビジネスで莫大(ばくだい)な財産を築いた裕福な暗号資産起業家の安全性に対する懸念を引き起こしている。【翻訳編集】 AFPBB News