久々の日本代表招集となったMF佐野海舟(マインツ)が5月28日、ドイツから帰国後初めてメディアの取材に応じ、代表に初選出された弟・航大(NEC/オランダ)への思いを語った。 佐野海は、鹿島アントラーズからマインツに移籍が発表された直後の昨年7月、不同意性交容疑で逮捕され、不起訴処分となった。この問題に対して、自身の口で謝りたいとの思いで開かれた会見で謝罪した佐野は、この日、森保一監督とも会話をしたと明かした。 「(森保監督と)もちろん話しましたし、自分が本当に覚悟を持っていると伝えました。自分のせいで周りの方に迷惑をかけて、周りの方に矢印が向いてしまうこともあると思いますが、でも自分ができることを考え続けて、自分はひたすら自分に矢印を向けてやり続けたいなと思っています」 また弟の航大のA代表初選出については、「本当に単純に嬉しいです。でも、自分が選ばれることによって、多少、弟という存在で矢印が向けられることもあると思いますけど、本当に兄弟というよりは、弟の実力で選ばれたと思っています。2人でも話したんですけど、ここからが本当に大事だねっていう話はしました」とした。 約1年3か月ぶりとなる代表活動。佐野海は「自分はここに戻って来れましたけど、ここからの方が大事だと思っています。本当に実力の高い選手たちがたくさん集まっている中で、自分も存在感を高めてやっていかないといけないと思っていますし、何よりこのチームのためにという気持ちは、常に持ち続けて、責任だったり、覚悟は常に持ちながらやっていきたい」と語った。 取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)