サッカー日本代表のMF佐野海舟(24)=マインツが27日、昨年7月に不同意性交容疑で逮捕され、その後不起訴処分となっていた騒動について、国内で初めて取材に応じた。6月に行われる26年W杯アジア最終予選のメンバーに入り、約1年2カ月ぶりの代表復帰。黒のスーツ姿で頭を下げて謝罪し「自分に対する賛否はもちろんあると思っている。自分にできることを考えて日本のサッカーのために戦うしかない。プレー、行動で示したい」と話した。 この日は千葉市内で日本代表の合同自主トレに参加。「自分がここに立てていることに本当に感謝の気持ちを持って。誰よりも責任感を持ってやりたいと思っています」と語った。 騒動中は自身をひたすら見つめ直してきたという。「認識、行動の部分で甘さがありました」と反省。当時所属していたJ1鹿島からドイツ1部マインツに移籍する直前での出来事だっただけに、引退の2文字もよぎったという。「もちろんその考えはありましたし自分が一番大事な時期にそういう甘さがあった」と振り返った。 今後は社会貢献活動を継続し、来年のW杯本大会に向けてピッチでも存在感を示していく。「何よりこのチームのためにという気持ちは常に持ち続けている。責任・覚悟を常に持ちながらやっていきたい」と話した。