大規模で組織的な犯行か 高齢女性への詐欺未遂事件 新たに監視役とみられる男を容疑で逮捕 熊本

仲間と共謀して大阪府の女性から現金をだまし取ろうとしたとして、20代の男が熊本県警に逮捕されました。警察はいわゆる「闇バイト」の監視・管理役と見ています。 詐欺未遂の疑いで逮捕されたのは、熊本市東区広木町に住む26歳の無職の男です。 男は他の人物と共謀し、2024年10月に、大阪府枚方市の75歳の女性の家に息子を装って電話をかけ「会社の金を使い込んだ」などと嘘を言って、現金300万円を騙し取ろうとした疑いが持たれています。 この事件を巡っては、特殊詐欺であることに気付いた女性側が警察に通報し「受け子」役として当時16歳の女子高校生が大阪府警に現行犯逮捕されました。 その後、熊本県警はこの女子高校生を誘ったとして2025年1月に当時19歳の男を、また闇バイトの指示役として3月に指定暴力団道仁会系の組幹部で当時28歳の男を、それぞれ詐欺未遂の疑いで逮捕していました。 警察によりますと今回逮捕された男は、秘匿性の高いアプリを使って「受け子」の女子高校生に「今どこにいる?」「明日は〇時に集合」などとメッセージを送り、行動を管理・監視する役割を担っていたということです。 「受け子」への指示は、勧誘した「リクルーター」が担うケースが中心ですが、警察は今回逮捕した男が「リクルーター」とは別に監視役を担っていたと見ていて、大規模で組織的に犯罪行為をしていた可能性を視野に捜査を進めています。

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