受刑者の国賠請求退ける 「勾留中に視力低下」主張

覚醒剤取締法違反罪で起訴され大阪拘置所で勾留中、目の病気の適切な治療を受けられず視力が著しく低下したとして、男性受刑者が国に約1億2千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で大阪地裁(成田晋司裁判長)は29日、請求を棄却した。 訴状などによると、原告は2019年に同法違反容疑で逮捕、起訴され大阪拘置所で勾留中、視力の低下を訴え、医師に糖尿病の合併症である網膜症と診断された。外部での手術を求め弁護人が複数回保釈請求したが検察官の反対意見を受け大阪地裁が却下した。 その後、失明寸前まで病状が悪化。勾留の執行停止が認められ外部で手術を受けたが、視力は発症前と比べ著しく低下したという。

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