３０日午前、関西空港の制限区域内に侵入したとして、３１歳の中国籍の男が現行犯逮捕されました。男は駐機場に立ち入った上で駐機中の航空機内まで入り込んだということで、警察が侵入経路を調べています。 午前８時半ごろ、関西空港の駐機場で「搭乗券を持っていないことで（男を）止めている」と航空会社の社員から通報がありました。 建造物侵入の疑いで現行犯逮捕されたのは住居・職業不詳で中国籍のダイ・ウェイ容疑者（３１）です。警察によりますとダイ容疑者は、出国手続きを経ないまま何らかの方法で第２ターミナルの駐機場に侵入し、南京行きの航空機に乗り込んだということです。航空会社のスタッフがタラップを一人で登るダイ容疑者に気づいて声をかけたところ、搭乗券を持っていないことが判明。スタッフが警察に通報しました。 ダイ容疑者は警察の調べに対して、「チケットを買っている。だから不法侵入したのではない」などと容疑を否認しています。警察官に逮捕される前、ダイ容疑者は警備員に「チケット予約をしたが、空港への到着が遅れてしまい、急いで窓口に行ったものの誰もいなかったので手荷物カウンターを乗り越えて侵入した」と説明していたということです。警察は駐機場までの侵入経路などを詳しく調べています。