特殊詐欺「成功報酬は9%」 24歳被告が初公判で語った経緯「休みの間に稼ごうと」 山口

「仕事の休みの間に稼ごうと、闇バイトを探した」「成功報酬はだまし取った金の9%」…。 特殊詐欺グループの一員として詐欺罪に問われた京都府京丹波町、無職男(24)の初公判が30日、山口地裁周南支部であり、検察側が犯行に手を染めた経緯を次々に明らかにした。 男は、京都府船井郡の無職少年(16)=詐欺容疑で家裁送致=らと共謀。息子をかたって広島市の70代女性から2月に周南市櫛ケ浜の路上で500万円をだまし取ったとされる。当初は否認していたが、初公判では起訴内容を全て認めた。 検察の冒頭陳述によると、鉄工所で働いていた男は昨年末の休みに金を稼ごうと計画。X(旧ツイッター)で闇バイトを探し、マツムラを名乗る人物と接触するようになった。 祭りなどで知り合いだった少年を年明けにマツムラに紹介。少年には警察に逮捕されるかもしれないと伝えたが「大丈夫。慣れているので」と返されたという。 少年とは秘匿性の高いアプリ「シグナル」で連絡を取り、男はドナルド、少年はロシェと名乗っていた。周南市に金を受け取りに行く少年に男は交通費4万5千円を渡し、車で京都駅まで送迎もしていた。 成功報酬はだまし取った金の9%。女性からだまし取った金は、少年が周南市の公衆トイレで回収役の別の人物に渡したことも明らかにされた。

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