痴漢の被害が増える夏を迎え、警視庁は、東京・新宿区の大学に通う大学生らと共に痴漢被害を撲滅するため呼びかけを行いました。 警視庁戸塚署 長谷川暁子 署長 「電車の中で被害が大変多く発生しているような状況です。被害に遭われたときは、周囲の方に助けを求めていただきたいと思います」 都内の駅の中でも学生の利用客が多い西武新宿線・高田馬場駅で、きょう、新宿区内の大学に通う大学生や西武鉄道の職員らが駅の利用者にチラシを配って痴漢撲滅を呼びかけました。 警視庁によりますと、去年、都内で摘発された痴漢事件は725件で、通学時間帯にあたる午前8時台に最も多く発生しているということです。大学生を含む10代・20代の被害者はおよそ8割を占めています。 警視庁は、きょうから2週間を痴漢対策強化期間としていて、周囲に痴漢被害を知らせることのできる防犯アプリ「デジポリス」の活用も呼びかけています。 今年2月、電車内で被害にあった10代女性がデジポリスで助けを求めたところ、近くの男性が気づき、犯人の逮捕につながったケースがあったということです。 参加した大学1年生は「早速、デジポリスをダウンロードして、被害に遭っている人を見かけた時もすぐに声をかけられるかわからないので、アプリの力を借りれるように準備しておきたい」と話しました。