佐賀市の児童福祉施設で職員の女性が殺害された事件で逮捕された女は事件前に県の施設で暴れ、一時保護されていたことが分かりました。佐賀県は当時、措置入院の必要がないと判断し家族に引き渡していました。 殺人容疑で送検された佐賀県武雄市の会社員の女(28)は先月31日、佐賀市の児童福祉施設で職員の川原千恵さん(55)の胸や両腕を切りつけ殺害した疑いがもたれています。 警察によりますと女は事件前の先月13日に県の児童相談所で「子どもを返して」と叫び、暴れていたため県警が保護していました。 その際、佐賀県は「措置入院の可否を判断する診察は不要」と判断し家族に引き渡していました。 佐賀県はKBCの取材に「精神保健福祉の判断は1つ1つが重くて難しい。事件の予見は出来ない事案だった」などとコメントしています。