昨年9月に性的人身売買などの容疑で逮捕、起訴され、現在米ニューヨーク・マンハッタンの裁判所で公判中のショーン・コムズと、性的暴行などの罪で有罪判決を受けたハリウッドの元大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタイン。このたび、同じ女性から告発されたことが分かった。 Peopleによると、コムズとワインスタインをそれぞれ別々に告発しているのは、モデルのクリスタル・マッキニーという女性。彼女は2024年5月にコムズを相手取り、薬物を服用させたうえ性的暴行をはたらいたといて告訴していたが、これに加え、2025年2月にワインスタイン氏を相手取り、マンハッタンのホテルでレイプされたと訴えていたことが、現地時間5月30日に提出された修正訴状で明らかになったそうだ。 訴えによると、彼女は2003年、モデル事務所幹部により、ウエストビレッジの人気ラウンジでワインスタインとのビジネスミーティングをセッティングされ、ルームメイトでもあるモデル仲間の女性を伴って会ったそう。うるさいので場所を移そうとホテルの部屋に誘われ、そこでアルコールを飲まされたうえ、友人とともに性的暴行を受けたそうだ。 クリスタルは、友人とともに「ギリギリまで追い詰められ、断ったら報復されると恐怖を感じ」「彼の要求に従った」と主張。また、事後にワインスタインが部屋を去った後、彼のアシスタントから電話があり、被害を訴えたにも関わらず、対処してくれるどころか、すぐに部屋を出るよう指示されたと訴えている。 ワインスタインは2017年、俳優のアシュレイ・ジャッドらが実名を出したThe New York Times紙の告発記事に端を発し、80人以上の女性から性的暴行やセクハラで告発を受けたが、一貫して容疑を否認している。2020年にニューヨークで2人の女性に対する性的暴行などの罪で有罪判決を受けたが、2024年4月に判決が覆り、23年の服役を命ずる一審判決を破棄。再審が認められ、4月から再審裁判が始まった。 一方のコムズも、性的人身売買などの容疑で公判中で、これとは別に、民事でも100人以上の男女から訴えを起こされている。