2024年の高知県内で、“ストーカー”による被害が「97件」発生したことが、高知県警のまとめでわかりました。“接近”や“メールの送信”などを禁止する「禁止命令」は、ここ5年間で倍以上になっています。 高知県警によりますと、2024年の1年間、高知県内のストーカーの認知件数は「97件」で、前年の2023年より15件増加しています。 “接近”や“メールの送信”などを禁止する「禁止命令」は25件で、9件増加。摘発は19件で、8件の増加となっています。高知県内でのストーカーに対する「禁止命令」は近年、増加傾向にあり、2020年は「9件」でしたが、ここ5年間で倍以上になっています。 高知県内では2024年4月に、「恋愛感情が満たされなかった」という理由で元交際相手の女性の車に粘性のある白い液体の汚物をかけた40代の男が「ストーカー規制法違反」の疑いで逮捕されています。 また2024年6月には、女性の家周辺をうろついたり、行動を監視していると思わせる内容をSNSで送ったりした「ストーカー規制法違反」の疑いで、40代の男が逮捕されていますが、逮捕後の調べに対し男は「ストーカー行為のつもりでやったわけではない」などと供述しています。 さらに2025年に入ってからも、「禁止命令」が出ていたにも関わらず「ごめんね」や「最後の電話をかけて」などというメッセージを送ってストーカー行為をした疑いで、16歳の少年が逮捕されています。 高知県警は、被害者に対する危機意識の醸成や、一時避難などの措置、「110番通報登録」の活用などを柱に、対応にあたっているということです。 また、5月の署長会議では、神奈川県川崎市で発生したストーカー事案などにも触れ、“被害者の安全”を最優先に対応するよう指示したということです。 高知県警では、ストーカーのほかに性犯罪やDVなどについても相談できる窓口を設けていて、電話番号は088-873-0110です。