米ガザ人質解放デモに火炎瓶、容疑者を憎悪犯罪で訴追 当局

【AFP=時事】米コロラド州ボルダーで1日、パレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスに拘束されているイスラエルの人質の解放を求めるデモの参加者に火炎瓶を投げ付けるなどして逮捕されたモハメド・サブリ・ソリマン容疑者(45)について、当局は2日、連邦ヘイトクライム(憎悪犯罪)の罪で訴追したと明らかにした。 警察発表によると、この襲撃事件では12人が負傷し、このうち2人が重傷。病院に搬送された人々の多くは既に退院している。 コロラド州検察代理のJ.ビショップ・グレウェル氏は会見で、ソリマン容疑者は1年前からこの攻撃を計画していたと説明。 「80代後半の人々を含む男女の集団に火炎瓶を投げ付け、火を付けた。彼らは、ガザで拘束されているイスラエルの人質への関心を高めるため、平和的に歩いていたところだった」 「取り調べでは、ソリマン容疑者は皆殺しを望んでいたと供述した。後悔は示していない。また同じことをするだろう」と述べた。 ソリマン容疑者は取り調べで、以前に銃の購入を試みたが、米国籍がないため購入できなかったとも供述している。 現場に急行した警察は、未使用の火炎瓶16本の他、ガソリン入りの背負い式の除草剤噴霧器を発見した。捜査官は、同容疑者が即席の火炎放射器として使用するつもりだったとみている。 ソリマン容疑者は、連邦ヘイトクライムの罪で訴追されており、有罪になれば終身刑、さらに州の殺人未遂罪では禁錮数百年を言い渡される可能性がある。 米国土安全保障省によれば、ソリマン容疑者は観光ビザのオーバーステイで米国に不法滞在し、2022年9月に難民認定申請を行っていた。 ドナルド・トランプ大統領は、この事件について、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」でジョー・バイデン前大統領を非難。 「バイデンのばかげた国境開放政策」がソリマン容疑者の入国を許したと主張し、「今回の事件は、なぜわれわれが国境管理を強化し、違法な反米過激派をわが国から追放しなければならないかを示す新たな事例だ」と強調した。【翻訳編集】 AFPBB News

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