「令和赤報隊」の代表を名乗り、38年前に起きた「朝日新聞阪神支局襲撃事件」の犯行声明を引用した脅迫文を兵庫県西宮市の朝日新聞阪神支局に送付したとして、兵庫県警は3日、静岡県に住む38歳の男を逮捕したと発表しました。 脅迫と威力業務妨害の疑いで逮捕されたのは、静岡県富士市に住む会社員の武藤和宏容疑者(38)です。 武藤容疑者は今年5月、「令和赤報隊」代表を名乗り、1987年5月に起きた朝日新聞阪神支局襲撃事件の犯行声明を引用した抗議文などが入った段ボールを同阪神支局に送付して脅迫するとともに、業務を妨害した疑いがもたれています。 朝日新聞阪神支局襲撃事件は、1987年5月3日の「憲法記念日」の夜、目出し帽をかぶった男が散弾銃を発砲。小尻知博記者(当時29)が死亡し、別の記者も重傷を負いましたが、事件は未解決のまま時効が成立しています。