地震避難中に囚人216人が脱獄…パキスタンで刑務官を攻撃して暴動

パキスタン南部カラチのある刑務所で地震避難状況に乗じて200人以上の収監者が脱獄を試みた。 3日、AP通信などによると、今月2日からマグニチュード(M)2.6~3.4の地震が数回発生したシンド州カラチ郊外のマリル刑務所の刑務官らは、この日午前0時ごろ、地震避難のために約2000人の収監者を収容棟の外に移動させた。 この過程で一部の囚人が刑務官を攻撃して銃器を奪うなど混乱が起きた。収監者216人が脱出を試みると、駐留していた保安軍は空中に実弾を発射した。 現地警察は銃撃戦で収監者1人が死亡し、刑務官3人が負傷したと明らかにした。また、脱獄者のうち78人を逮捕したが、残りは所在把握ができない状況だと伝えた。脱獄者のほとんどは麻薬事犯や軽犯罪者だ」とし、「検挙のために担当チームを構成した」とも伝えた。 パキスタンでは2013年、武装団体「パキスタン・タリバン運動(TTP)」がある刑務所を襲撃し、収監者240人余りが脱出した。

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