宝くじの高額当選を占いで引き当てるとうそをつき現金をだまし取ったとして、警視庁は4日、いずれも職業不詳の青木雄也（44）=東京都板橋区=、佐野誠（42）=同新宿区=両容疑者ら男女8人を詐欺容疑で逮捕した。捜査関係者への取材でわかった。2人は詐欺グループの指示役だとみている。 捜査関係者によると、8人は共謀して昨年5月下旬～今年3月上旬、熊本県の70代女性に対し、占師をかたって「占い鑑定で宝くじの高額当選を必ず引き当てることができる」などとうそを言い、350回以上にわたり、計約750万円をだまし取るなどした疑いがある。 グループは「あなたの運気が良くなるようにお祈りする」などと占いサイトに誘引。その上で、サイト内で「宝くじが当選する日や番号が分かる」「今日は必ず当たる」「苦労した人生が終わる」などとうそを伝え、それに反応した人には「鑑定料としてポイントが必要」などと伝え、ポイント購入費名目で現金を振り込ませていたという。 8人が関与するグループは、少なくとも2023年8月～今年2月、全国の男女約10人から約5千万円をだまし取ったとみている。他にも振り込みに使われたとされる口座が複数確認されており、関連を調べている。（三井新）